アプローチ

術後患者のリハビリ介入①~整形外科編~

目次

術後の管理を主治医任せにしていませんか?

リハビリで介入するうえで主治医からの指示はもちろん重要です。
しかし、すべて主治医任せにしますか?

多くの病院で主治医は手術後
あまり細かく様子を見ることはありません。

これは批判をしているわけではなく
役割分担だからです。

看護・介護士は部屋での過ごし方や
精神的な安定、身体的苦痛の緩和など日常を見て

主治医はその人の術後の経過を見ます。

ではリハビリの人は何を見るのか?

言われたことだけをする

クリニカルパスが整備されて
早期離床が可能になっているが
すべての対象者がクリニカルパス通りにはならない。

リハビリの中でも手術後

  • 〇日より端座位
  • 〇日より立位
  • 〇日より歩行

などクリニカルパスで分かりやすくなってはいるが
その通りに進むことはなかなかない。

ではうまくいかないとき
あなたはどのように行動するのか?

  • パス通りにいかないことに焦って無理やり動作をするのか
  • パス通りにいかなかったことを痛がる相手のせいにする
  • パス通りいかなかったことを自分のせいにする

そんなことをしても意味がないですよね?
クリニカルパスからそれてしまったときに
することはその原因を探ることです。

原因の一つが疼痛であれば
その疼痛がなぜなくならないのか?
疼痛がどのように阻害しているのか?
疼痛そのものはどこから来ているのか?
受傷部?術部?代償していたところ?

原因の一つが体調面であれば
安静時の様子
体動時の様子
日常の様子
元々の体調面
その人の既往歴
術前後での血液データの変化

見ることはたくさんあります。

術後患者の対応はやることがたくさん

先にも書いた通りリハビリに入る前にもやることが多くあり
しっかりと確認していないと急変につながる可能性もあります。

しかし、これらをすることで実際によくなるはずの人の今後が
悪くなる可能性はやればやるだけ少なくなります。

この急性期でやることが今後の
回復期でのリハビリにつながります。

これをすることで褒められたり感謝されることは多くはありませんが
これらのことをルーチン化するかしないかで、
リハビリの成績が大きく異なります。

ぜひ一つ一つのことをしっかり確認しながらリハビリしていきましょう。

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