評価項目

押さえておきたい介入時の評価の流れ

目次

まずは相手としっかり話すことから始める

評価をしなさいと言われるといきなり何かをしてもらおうとしたり
しなければならないと感じる人が多いですが
まず最初にやらなければならないことは相手との信頼づくり
つまり相手を知るということです。

スポーツ選手だっていきなり相手と戦うわけではなく
様々な情報を得てそこから初めて相手と戦うわけです。

リハビリの世界では戦うわけではないですが
相手の訴えを聞いて何が原因かと探求する意味では
相手の話を聞くのが一番の近道であり、解決策です。

問診

最初に述べた通り、まずは聞くということから始めましょう。
相手が訴えている症状が

  • いつから出始めたのか
  • どこで起きたか
  • どのようにするときにその症状が出るか
  • 問題が起きる部位
  • 問題が起きた時の楽な姿勢(痛みが緩和する姿勢)
  • 本人でわかる範囲での原因

などを確認したうえで、問題が起きている場所以外にも話を聞くことで実際には
痛みなどが起きている場所とは異なる場所が原因だったなんてこともあります。

まずは聞く!と書きましたが、聞きながらも情報を整理して
付け加えて聞くことも用意しておきましょう。
この際にくれぐれも相手の話をさえぎって自分が聞きたいことだけを聞いてはいけません。

良いコミュニケーションの取り方やラポール形成にはこれがおすすめです。
また医療以外の場所でも結構使える内容が書かれています。

視診

相手からある程度話を聞いて情報を得た後は
相手の姿勢(座位・臥位・立位)を相手の楽な姿勢で行っていきましょう。
これが静止姿勢の評価です。

姿勢の評価の方法は以下を確認してください
リンク:姿勢の評価

次に相手に実際に痛みの出る姿勢や違和感のある姿勢など
動的な要素を含む、動的姿勢の評価に入ります。

動かしてもいたくないと言っていた人が実際にやってもらうと違和感があったり
またその逆に全く何もなかったりすることがあります。

触診

ここまで相手の動きを見てきました。
次に実際に触ってみて判断しましょう。

ここまで順番に書いてきていますが、実際には並行して評価を進めていきます。

聞きながら視ることもあれば触ることもありますので、そのあたりは
自分で実際にやることも意識しながら読み進めていただけるとありがたいです。

触診では軟部組織の状態や筋・骨格のを実際に触って評価していきます。
この際に炎症が起きているところがあれば熱や皮膚の感触などもしっかり評価しましょう。

必要であれば、実際に相手にも触ってもらって違いを確認してもらっておくと
アプローチ前後での変化が相手にも伝わりやすくなります。

 

触診に関してはこの2冊がおすすめです。
疾患別の評価の方法や筋・骨格を見るうえでは必須になります。

運動テスト

ここまでで相手のことはある程度把握できたと思いますので
ここからは実際に相手の体を動かしてもらう、または動かしていきます。

この際は自動運動と他動運動に分けて行っていきます。
動的姿勢の時にも動いてもらっていますが
ここでは関節の動く範囲(可動域)や筋力の強さ(MMTやGMT)を見ていきましょう。

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