目次
認知症の症状の出方は原因による
認知症といっても症状は様々です。
病気の進行によって引き起るもの
老化によって引き起るもの。
今回は病気によって引き起る認知症によって
細かく見ていきます。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は認知症の割合として最も多く見られます。
脳にアミロイドベータというたんぱく質がたまり脳の神経細胞が壊れ
脳萎縮がおこることが原因だと言われています。
発症には加齢や遺伝が関係するといわれていますが
それに加えて糖尿病や高血圧などの既往歴も
アルツハイマー型認知症になりやすいこと証明されています。
症状の進行としては年単位で緩やかに下降していきます。
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は
レビー小体というたんぱく質が脳にたまることで起こる脳の萎縮が原因だと言われています。
このたんぱく質はパーキンソン病の原因にもなるもので
アルツハイマー型認知症の運動障害と言われてきたものも
実はこのレビー小体型認知症だということも最近分かってきました。
また幻視や睡眠時の奇声など異常行動が出やすく
日によって良かったり悪かったりの差が大きいのもレビー小体型認知症の特徴です。
脳血管型認知症
脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こる認知症です。
細かな脳梗塞を繰り返したり、梗塞巣が大きくなったりするごとに
徐々に脳の機能が低下することで認知症や運動障害が引き起こされます。
症状としては出来ることと出来ないことが別れるまだら様症状が見られます。
せん妄が出ることで突如症状が進行することがあります。
前頭側頭型認知症
多くは初老期に発症します。
症例数がほかの認知症とは異なり非常に少ないことが特徴です。
原因ははっきりとはわかっていませんが
一つの病気というよりいくつかの病気に分かれていると考えられています。
症状としては物忘れなどの記憶障害というよりは
同じことを何回も繰り返すなどの異常行動を繰り返します。
また10年以上かけてゆっくり進行することが多いのも特徴です。