目次
スクリーニング検査をしっかりできるようにしよう
認知症であるか否かを判断する材料として
代表的なものがMMSEとHDS-Rです。
その内容をしっかりと理解できていますか?
ただ漠然として点数を出すだけでは意味がありません。
MMSE
Mini-Mental Examination(MMSE)は世界的に使用されている
認知機能障害を評価する標準化された尺度である。
30点満点で
27点以上が正常
22~26点が軽度認知機能障害
21点以下が認知症の疑いが強い
とされている。
HDS-R
改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は
長谷川和夫教授によって作成された。
日本で主に使用され日本以外ではあまり使用されていない。
30点満点で
21点以上を非認知症
20点以下を認知症が強く疑われる
とされている。
検査の注意点
認知機能検査は簡単なものから本人にとって難しいものまで
難易度は様々です。
なので本人のプライドを傷つけないように
丁寧に対応することが必要になります。
あくまで検査ですが、誰しも自分が認知症であると
認めたくないので、その場でできるように取り繕うことなどは
よく見られます。
そのような検査内容以外での場面の内容も客観的に観察・考察し
認知症の中でどの部分の機能が残存しており
どの部分が難しくなっているのか
しっかりとした評価が重要になります。