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統合と解釈はなぜ難しい?
症例レポートを書く際
最も大変な作業になるのが統合と解釈です。
なぜ大変な作業になるのか?
答えがないからです。
答えがないのに書けるのか?
答えがないからこそ考えるのです。
それまでに行った評価というものは
病気や受傷後同じ時期に行ったのならば
実習生が2人いて、同じ症例に対して違う人が評価を行ったとしても
大きな差は見られません。
そもそも大きな違いが出た場合どちらかが間違った方法で行っています。
同じ結果が出るからこそ統合と解釈が必要です。
そして、そのために考えるという作業が必要になります。
答えがないからこそ書くのです。
統合と解釈には何を書く?
先に考えるといことを言いましたが、何を考えるのか?
それは評価から得られた情報に対してです。
- 関節可動域
- 筋力テスト
- 感覚テスト
- 腱反射
- バランステスト
挙げれば様々な評価項目が挙がってきますが
様々な評価項目があったところで
その評価の結果のみを見るだけでは何も見えてきません。
その評価から得られた情報は何なのか?
どうしてそのような評価結果になったのか?
など、原因を突き止め、原因に対するアプローチ・プログラムを
考えるのが、統合と解釈になります。
つまり、統合と解釈には
評価から得られた情報から
なぜ
このようにアプローチしようと思ったのか
このプログラムを立てたのか
このような目標を立てたのか
を決めるための指標となるものを書く必要になります。
大事なのは一つ一つの繋がり
統合と解釈の中で大切になってくるのは
評価同士の繋がりです。
単独で評価されたもの一つ一つが繋がることで多くのものが見えてきます。
ベテランになるほど、そのつながりは評価だけではなく
アプローチをしながら診ていきます。
評価だけをするのは学生の特権ともいえます。
なので統合と解釈を書く際には
評価を単独で見るのではなく相互の関係を見ながら書きましょう。