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低栄養がもたらす身体への影響
低栄養=栄養障害があると
骨格筋の機能障害や骨粗しょう症など
身体に大きな影響をあたえ
それにより日々のパフォーマンスの低下につながりやすい。
COPD患者では2~3割の人が体重減少傾向(BMI<20)にあり
このことからも呼吸器疾患があると栄養障害が起きることがわかる。
ではなぜ低栄養が引き起こされるのか考えてみる。
呼吸器患者の低栄養の主な原因
- エネルギー消費の増加
- 食欲不振
- 免疫力低下
これらが主な原因であると思われる。
エネルギー消費の増加
これは割と有名な話であるが
換気機能障害により呼吸器の仕事量が増えると
それに伴い安静時に使用するエネルギーの消費量が増える。
そうすると体内に蓄積するはずの栄養が消費され
結果として低栄養の原因の一つになる。
食欲不振
食事をする際の飲み込みにおいて
少なからず空気の飲み込みがある。
これにおいて呼吸器患者は呼吸苦を感じることが多く
食事を敬遠される方が多い。
またさつまいもや炭酸系の飲料水など
胃にガスがたまりやすい食べ物は
横隔膜の動きを阻害し、腹部の膨満感につながり
食欲不振を起こしやすいので注が必要である。
免疫力低下
これは直接的な影響はないかもしれないが
免疫力が低下することで他の病気に罹患しやすくなり
体力低下が生じることで低栄養につながりやすい。
呼吸器患者は呼吸器のみの病気ではなく
他の臓器の病気と併発していることが少なくない。
そのことからも免疫力は頭の中から忘れられてはならないものである。