目次
理学療法士・作業療法士としての価値を考える
理学療法士・作業療法士がすぐに価値がなくなる仕事だとは思わないが
毎年新人がたくさん出てきており供給過多の昨今
価値が下がっていることは残念ながら事実である。
そこで問題になるのが給料面
満足できないなんて声は周りでよく聞きます。
現在もらっている給料は果たして適正なのだろうか?
給料とは額面だけではない
例えば給料の手取りが25万だとしたら
そこまでで社会保険料など様々なものを
会社や病院など雇用してくれているところが負担してくれています。
手取り25万の場合支給額は約30万であり
会社負担としては約35万くらい
つまりあなたの給料にたいして
雇用側が負担する額は
支給額の額面よりずっと多いというわけです。
それでも給料を増やしてほしい
給料が多きに越したことはありません。
しかし、雇用側にその価値を見いだせてもらえなければ
昇給などは夢のまた夢でしょう。
リハビリを行う上での一回に対する点数は決まっており
業務上とれる点数の上限もおのずと決まってきます。
その中で給料を上げるということ何か付加価値がなければいけません。
例えば施設基準Ⅰの病院で脳血管疾患(245点)のリハビリをして
1日20単位週5日出勤したとします。
1か月を4週として年間38週間働くとします。
その時245×20×5×4=98000(約1か月分)
245×20×5×38=931000
1点=10円なので
9,310,000円
九百三十一万円です。(かなり理想的な数字で出しているためおおむね最大値です。)
なのになぜ給料は400万くらいなのか??
給料のからくりを理解しよう
すごい詳しいわけではないのでざっくりした説明ですが
小売業の平均売上高人件費率というものがあり
その中で病院の職位委は約50%になっています。
9310000×0.5=4,655,000
四百六十五万五千円です。
それでも約465万円あるの?と思われるかもしれませんが
雇用側は給料以外に厚生年金や福利厚生などのお金も出しているため
その割合が約15~20%ということで
4651000-(4651000×0.15)=3,953,350
そこから光熱費などのコストの部分を引いていくと
もう少し少なくなるかもしれません。
働く場所を考える
こんな感じで考えていくと
今もらっている給料って結構妥当なのかななんて考えたりもします。
病院は営利目的(もちろんお金はもらいますが)
ではない部分もあるので
会社のように新しい部門を増やしたりして
収入を増やしにくい体質です。
なのでおおむねの年間入ってくるお金は決まっています。
もちろん患者さんの数の増減によって変わりますが
年間にするとそれほど大きく変わらないようです。
なので昇給額は微々たるものしかありません。
それでもやっぱり給料を上げようと思えば
施設内での自分の立場を上げたり
副業または転職しかありません。
お金の問題は多々ありますが
それでもリハビリという職種はやりがいのあるものだと感じています。
そしてまだまだ新しい可能性のある職だとも思っています。
この可能性が新たな収入につながっていくと良いと思います。